陸っぱりで釣り用の靴はどれがベストか?



釣りを始めてから大人になり、多少のムダ遣いができるようになってからというもの、ひったすら釣り用の靴を探してます。


アタシの陸からの釣りは1日でスマホ内の歩数計が8,000歩を超えることはザラ、ひどい時は18,000歩くくらい歩きます。


なので靴に対してのこだわりは結構あるのですが、釣り用の靴選びとなると本当に難しく、色々試した果てに現在はSIMMS(シムス)のウェーディングブーツを陸からの釣りで履いていますよ。というお話。


色んな靴を試してみました


釣り用の靴…

おそらく釣れるルアーを探すよりも難しい買い物になります。


今まで釣り用の靴を選ぶ条件としていたのは…

  • 陸からの釣りで草むらとか歩いてもゴミが入りにくい
  • 多少の雨でも濡れにくく、また濡れても不快になりにくく釣りができる
  • 不安定な足場が多いので、通常と違う力の掛かり方を繰り返しても壊れないような耐久性
  • 長時間歩いたり不安定な場所でも疲れにくい
  • できるだけ安い(重要)
  • カッコイイ(ある意味一番重要)

こんな感じです。


とりあえずアウトドアシューズ

(基本1万円台)

まず気になって買ってみたのがゴアテックスとかの生地で作られたアウトドア用で、初めのうちの性能は問題ないんだけどなんか好みのが見つけられない。


で履き続けていくとソールがはがれる、すり減る、生地が破れるなど、思ったよりも耐久性が低かったんですよ。


アウトドアシューズといってもやっぱり軽さが重要視されているので、耐久性に難ありなんですよねぇ。


次にトレランや登山用

(トレランは基本1万円台、登山用は3万円とかある)

本格的な登山用のは耐久性、性能について文句なしだけど、釣りで履くにはゴツすぎぃ…


トレラン用は悪くないけど、アウトドアシューズのように耐久性がない。基本1年で終わります。


しかも登山用の靴って値段高いんですよね…さらに夏は暑すぎる。当たり前よね、雪山行くような靴だからね。


次は短めの長靴

(3,000~5,000円)

具体例を出していってみましょうか。

画像のはリバレイのショートレインブーツで、これもコスパは悪くありませんでした。

が、夏は暑く冬は超冷たい。当たり前よね。

けどコレでハイシーズンの旧吉野川水系水路を歩きまくって2足、たしか2年か3年履いたと思いますが意外と気に入ってました。


ふと思いついたブーツ

(1万円~2万円台)

ブーツってどうなん?と思い付いて調べまくり、実際に買って釣りで数年間履いていたのがこの「Thorogood Roofer Boot (ソログッド・ルーファーブーツ)」です。


このモデルは2022年に生産終了となっています、残念。

ソログッドから似たモデルは継続して出ています、こちら。

これはモンキーブーツと呼ばれ、屋根の上などで仕事をする方用に作られたモノなんだとか。


コレね、まあまあ良かったです。なんせカッコいいし。

冬でも寒くなく、夏は暑いけどまぁどうにか我慢できました。

ではなぜ過去形?


レザーが必要以上に傷ついていくのに耐えらえなくなったのw。


ビンボー性なアタシにはムリで、現在はよそ行き用の靴として活躍しています。

このブーツ、アタシが買った時はネットで1万台で買えたのに最終的に3万くらいしましたからね…

カッコいい靴をたかが釣りには履けんわ…となって履くの諦めてしまいました…


トレッキングシューズ

(1万円~2万円台)

次に試したのがトレッキングシューズ「スカルパのモヒートミッド」で、長時間歩くのもボチボチ悪くないといった感じでした。


ちなみにこのモデルも現在は生産終了となっています、残念…


トレランシューズとの違いは、トレッキングシューズの方が少しだけカッチリしてましたね。

これも今はよそ行き用の靴になってます。

なぜ気に入らなかったのか?


アタシの年齢的なことがあるのかもしれませんが、こういったトレッキングシューズのような履き心地が比較的「軽い」靴って、どこか安定性に欠けるなと感じるようになってきたのです。


ソールが柔らかいのは歩きやすいんだけど、もっとゴツイ方が安定して結果的に疲れにくいのかなぁ…って感じるようになってきたんです。


若い頃なんてナイキやコンバースで釣りしてなんの不満もなかったし、冬でもデニムにパーカー、根掛かりは泳いで回収だったくらいだから、靴なんてなんでもよかったのです。


歳いくごとにワガママになってきてるのは否定できません。


釣り用でも全くノーチェックの靴があった


歳とともに狙う魚も少しずつ変わってきて、いつの間にかウェーディングをするようにもなっていました。


が、ウェーダーはナイロンの「非」透湿性。ブーツは一体型。


ウェーダーであっても多い日は10,000歩以上歩くもんだから、一体型のウェーダーブーツの歩き心地がしんどくてしんどくて笑。


それである日「ウェーディングシューズってどうだろ?」って調べ始めました。


で、ふと閃いたのです。


「陸の釣りでウェーディングシューズ履くのってどうやろ?」と…


ウェーディングシューズはソールの種類にラバー、フェルト、フェルトピン、スパイクとあり、さすがにピンソール(スパイク)は極端、フェルトやフェルトピンでもやりすぎ。けどビブラムソール(ラバー)なら全然大丈夫だよな…と。


ウェーディングシューズは水の中に入るのが前提だから耐久性はそれなりにありそうだし、値段もそれなりのがありそう…と、それからしばらくスマホの画面とにらめっこでしたよ。


そして不安はあったけど一足の靴を購入しました。


SIMMSのウェーディングシューズを陸で履くという選択


そして買ったのはウェーディングシューズ最高峰のシムスですSIMMS。誰よ、安いのがいいとか言ってたヤツは。

あと写真撮る時くらい綺麗に掃除して撮らなアカンすね。


正式名称はSIMMS G4 boa boot (シムス・G4ボアブーツ)

定価は35,000円くらいと中級機種リールが買えそうな値段…アタシは型落ちの割引品を買いました。それでも2万円後半と高かった…


早速フィールドで履いてみたところ、テトラ(消波ブロック)OK、泥が乗った川べりの石もどうにかOKと滑りにくさはボチボチ、決して重すぎないのにガッシリした履き心地。


長時間の釣り歩きもしんどくなりにくく、安定性は抜群。


そして驚いたのは夏場の暑さ。

ウェーディングシューズだから水抜き穴がサイドに開いてて、そこがベンチレータになってめちゃくちゃは暑くならないことが判明。

冬の寒さもライニングって言うのかな?内側がネオプレーンになっていて意外と寒くならず、冬の琵琶湖北湖のボート爆走でも問題なし。


水濡れは上記の穴が開いてるために水たまりに入ったら濡れるけど、ソールの高さあるので意外と濡れないし、多少の雨ならビショビショにまではなりません。


防水じゃないから濡れるけど、内側のネオプレーンのおかげで濡れた時の不快さはある程度抑えられます。


ただ、このモデルはBOAシステムを採用してるためにワイヤーの管理に気を使いました。


BOAシステムってこんなヤツです・BOAフィットシステム

このBOAシステムは履き始めて4ヶ月でいきなりワイヤー切れて補修し、それから釣具の絡み止めパイプでワイヤを保護することになり、その後にもう1回ワイヤー交換しました。


このモデルは結局約3年履いてビブラムソールがすり減ってダメになったので、現在はソールに六角のタッピングねじを打ち込んで、スパイクシューズとして履いています。

値段とBOAシステムに気を使う以外はかなり良い買い物をしたと思えるくらいいい靴でした。


値段に関しては、例えばそれなりの靴でも釣り用となると1万円くらいはします。

が、その価格帯の靴をアタシの使い方で釣りに使うと…もって1年でした。


SIMMSのこのモデルは3万円弱で3年。

このくらいの価格でそれくらいもってくれれば同じことかなと思うようになりました。


いや、本当に安くないけど、楽さ、性能、カッコとか言ってたらこの値段にはなるのかなぁと…


「靴はいいものを履け」とどなたかが言っていた気がしますが、それは本当かなと思います。


この靴から履き替えになるとしてもおそらくSIMMSブーツを買うつもりで、それくらいSIMMSがお気に入りになりました。


そして現在は、これまた型落ちですがSIMMSのG4です。

これも高かった…ですが履き心地は上記の前モデルであるG4 BOAよりも良く、いやマジでこの靴履きつぶした後どうしよう…って今から心配になるくらい気に入ってます。


2024年現在、フィールドで歩きやすい場所はこのG4を、ぬかるんだりしてる場所は前モデルのG4 BOAスパイク仕様を、それ以上の悪条件、濡れるの必至とかになってきたらウェーダーを…という感じで靴を履き替えています。


近年、釣りに使える服なども昔とは比べ物にならないくらい安価でいい品が出てきてて、靴においても例えばワークマンなどは本当にいいと思います。


が、アタシが気に入った靴は、やはりある程度の価格がするものでした。


ガッシリした履き心地で、足場が悪いところでも安定感ある歩き心地。

暑くなりすぎず、寒くなりすぎず。

多少の雨や水濡れをものともせず、耐久性は抜群。


靴にここまでこだわらなくてもいいのかもしれませんが、ストレス少なく釣りに向き合えるのなら…


ま、考え方ですね。


皆さまの参考になれば幸いです。