昔、知り合いと釣りをしてると水温測定の話になりました。
水温を知ることはそこまで大切なのか?と。
バス釣りの際にアタシは15年以上水温を計り続けていますが、
釣りって不確定要素の塊みたいな遊び。
釣りを進めていくには確定的なモノが欲しいと思って始めた水温測定。
今では貴重な財産となり、釣りをするうえではなくてはならない要素となってくれています。
水温測定は自分の中での明確な基準を作るため
なぜ人は水温を計るのか?
水温を計ったところでサカナ釣れんやん。
「水面付近の水温しか計ってないなら、あんまり信憑性は高くないんじゃ?」
って言われたこともありましたね。
えぇ、自分で考えたことも何度もありました。
水面と底付近の水温が違うなんてことはフツーにあると思います。
が、大事なのはそこじゃないです。
継続的に似た条件で測定することで見えてくるものがあるのです。
「みんなやってない水温を計る俺エライ」というのではありません。
アタシが言いたいのは、
「水温を計り続けることによって水温を基準とした自分なりのシーズナルパターンが構築できるから」です。
たとえばある年の3月初め。
水温は10℃
過去はこういった場所でこのくらいの水温で、
このルアーが当たったから今日の透明度を加味して…
たとえばある年の3月初め水温は12℃
過去はこういった場所でこのルアーが当たったけど、
水温は例年よりも高め。
これをいつもと違う変化と捉えて、その時期の釣りを少しだけズラして…
みたいな感じで、自分なりにサカナを探す一手になってくれることが多いと思うんです
季節の進行具合のズレとかもより明確に実感できるし。
こういった基準があれば、いつもと違うフィールドに行ってもサカナを探すのがかなり楽になると思うんですけどねぇ。
ちなみにアタシは数字で言えば
水温~4℃、7℃、9℃、12℃、
14℃、16℃、18℃、20℃、
23℃、25℃、28℃、30℃以上
を目安に各季節の釣り方、戦略を構築しています。
やり込んでる方はこれよりもまだ細分化してると思います。特に春はね。
アタシは今でこそ超大雑把な性格してますが元々かなり神経質な部分があり、
自分の鈍い手で水の冷たさ等を感覚的に知るよりも、
数字できっちりデータが出るほうが性格に合っています。
別に水の中に手を入れて人間水温計で
「冷たさがこのくらいならこうだな」ってやられてる方も周りにいますし、
それでも全然良いと思います。
あくまでも自分の中に基準を作るって意味での水温測定です。
釣りは感覚的な部分が多いですが、こういったきっちりとした目に見えるモノを取り入れるのもアリかと。
水温計はどんなのがいいの?
非接触型水温計
アタシ的にはその正確性に難があるような気がしてます
計測機器と水面との距離や、太陽光など?が誤差となって表れやすい気がするのです。
ボタン押した瞬間に測れるというのはかなりのメリットですけどねぇ。
あとは値段高すぎ… 従来の水温計がいくつ買えるか…
昔ながらの水温計は?
モノによれば100円ちょいという価格とアナログ表示なために感情的な測定誤差の少なさというのも魅力。
割れるリスクはあるけど、機器の仕組み的に完全な防水というのもイイですが…
測定に時間かかりすぎるのよ。
物忘れが半端ないアタシは水中に入れたまま忘れてくる可能性が高すぎるため、何年か使ったのちに却下しました。
水槽用のコードがついたデジタル水温計
陸と水面の高さによっては水面までコードが届かなくて計れない。
防水でないので壊れる可能性が結構高い。というか年に何個か壊す。
水温計自体の測定結果に個体差がある。
このような特徴があるので運用には一定の注意が必要ですが、
測定時間も1分程度、最近ではかなり安価に買うことができるというものあって上記二点のデメリット、壊れることと測定結果の個体差は製品の安さでカバーできると考えて、アタシは常用してます。
メーカーとかは全く気にしてません。
買うときに目についたのを買うレベルでオッケー。
水槽用のデジタル水温計で一番注意するポイントは?
特徴は先に書いたとおりですが、その中でも一番気を付けておきたいのが「水温計を変えた時」
水温計の個体ごとに誤差があるのは先に書きましたが、
水温計の故障、置き忘れなどで水温計を新たなものにした時は要注意です。
測定結果に個体差があるのよ…
デジタル水温計の誤差は±1℃とされてるようです。
もし今まで使ってた水温計が+1℃の誤差を持っていたとしましょう
次に新調した水温計の誤差が今度は-1℃
ね、知らずに使ってたら今まで使ってた水温計のとエラく違った結果になります。
じゃあできるだけ結果に誤差の少ないのを選ばないとアカンの?
いえいえ、そうじゃないです。
大切なのは測定結果の正確さではありません。
誤差の少なさを追求できるのであればそれに越したことはありませんが、
機器の基本として精度の高さは価格の高さに直結するため、そこは考えないとアカンところ。
そこで大切な考えになるのが、機器の絶対的な測定精度を追い求めるのではなく、
できるだけ同じような誤差、同じような結果を出す個体を使い続けるということです。
長年の測定結果自体に誤差があっても、それが一貫していたらデータとして信頼できますからね。
他の水温計も似たところはありますが、特に水槽用のデジタル水温計を使う上で注意しておきたいところです。
余談ですが…長年の水温データが貯まると起こること
2021年の1月のことになります。
きっちと寒くなって、例年よりも水温が下がった雰囲気。
いつものように水温を計ってみると、水温は7℃との結果。
この時点で頭には違和感「この感じにしてみたら高くない?」
そのままスイムベイトを巻き続けても、五感を通して伝わってくる情報が7℃のそれじゃない…
その日はそれ以上水温に固執するのを辞めて釣りをしました。
結果はそうした想定外にリズムを崩されたこともあってかボウズ…
しかしあまりにも???
だったので帰っていくつかあった水温計を一緒に浸けてみると…
一番上の白いのがその時違和感を覚えた個体。
実際の水温は5.5℃だったんですねぇ。
たまにこんなのがあるんですよ。
この水温計はもったいないですが即座にポイしました。
でも凄いでしょ笑
長年の水温データに基づいて釣りしてると水温計の誤差が分かるようになるんです。
水温計いらんやん!!って思っちゃいました。
自分の釣りに明確な基準が欲しければ水温測定を続けてやってみる…おススメです。