ケイテック スイングインパクトシリーズ



カテゴリ スイムベイト(シャッドテールワーム)

販売 ケイテック(日本)


21世紀のスイムベイト市場を変えた功労者


今回の記事は、スイングインパクト特定のモデルの紹介ではなく、スイングインパクトシリーズ全体を通してのインプレ記事となります。


スイングインパクトが発売されたのはたしか2008年。


世の中はハドルトラウトがフィーバーし「左右にテールを振るスイムベイト」の威力が日本を圧巻していた時です。

その時に発売されたスイングインパクト。

始めは今主流の「FAT」シリーズではなく、3~4インチの細身ボディが先に発売されたと記憶しています。

琵琶湖のウィードエリアなどが主流ではなく、関東のフィールドもある程度考慮されてのサイズ感だったと思います。

アタシはその頃から「ルアーのどういった動きが、バスに対してどう興味を抱かせているのか?」というのを調べ始めていました。



そこで「ウォブリング主体の動き」というのは、ルアーの振り幅が狭くなる=タイトになるほど、スレたバスには効きやすい傾向がある。というのを学んでいました。



スレるほど「ロールアクション」が効くという一般論がありますが、ロールよりもタイトなウォブリングがよりスレに強いというのを実感しています。状況によりますけどね。


で、このスイングインパクト。

アクションはウォブリング8.5にロール1.5くらいの割合な感覚。

そのアクションを初めて見た時「ヤバ…」と感動したのを覚えています。


ハドルトラウトのようなテールデザインでないのにロール主体ではなく、ウォブリングが出ている…


そのような動きのシャッドテール(スイムベイト)はほとんど見たことがなかったのです。


スイムベイト市場を変えたテールデザイン


スイングインパクトの「インパクト」たる要素、それがテールを大きく左右に振るアクション。


それまでのスイムベイト、シャッドテールワームのアクションは、ハドルトラウトなどのリッジテールを除いてテールを正面から見て半円状に振る動きが基本でした。


当然動きはロール主体になり、その動きをボディでどう制御するか?そういった作り方をされたスイムベイトが一般だったと思います。

そのためアクションはオスプレイのタロンを始めとしたやや縦扁平なボディでテールからのロールアクションを受け止めて全身をブルブルと細かく震わせる泳ぎ方か、シグナルのクジラのようにテールから発生したロールアクションを横扁平なボディで半ば強引に抑えるのが基本だったと思います。


釣れる釣れないではなく、スイムベイトの動きのバリエーションに制限があったという話。

そこに登場したスイングインパクトのテール形状。


一番のポイントは、付け根から伸びる縦のリブがテール先端にまで伸びた形状。

コレでテールが半円状に振る動きを制御して、ウォブリング主体の動きに変換。

これによるアクションピッチの減少は、テール全体を薄くすることによる運動性の改善で対処。

テールデザインでロールアクションを制御して、ウォブリング主体のアクションを出したという快挙。

これはなにげにスイムベイト(シャッドテールワーム)というジャンルにおいて、もの凄い進化だったのです。

しかしそのデザインは完全なオリジナルなのか?

こういったウォブリング主体のアクションになるテールを持ったスイムベイト(シャッドテールワーム)はスライダーのクラッピーがありましたが、それを安易に模倣したものではないのは確実でしょう。


結果スイムベイトは暴れるテールのロールアクションどうやって抑えるか?というデザイン上の制約から解放され、その影響圏を広げることとなりました。


国内外を含め2008年以降に発売されたスイムベイト、シャッドテールワームのテール部分をご覧になられるとよく分かると思いますが、その多数がスイングインパクトと似たテールデザインを採用していることから、そのインパクトはバスのみならず、ルアーを作る側にも凄まじいものがあったのです。


アタシはけっこうルアーの銘柄を選り好みしていますが、その選択条件として「たとえ完全なオリジナルではなくても、サカナを釣るための設計思想に独自の着眼点があるか?」というのを重視しています。

売れてる、優れているルアーを安易に模倣しただけのルアーや、そういったルアーを乱発するメーカーの品は使いたくないのです。

メーカー名は出しませんが、お分かりいただけるでしょう…


そういった条件からしても、スイングインパクトというのは決して分かりやすい部分ではないですが、確実にスイムベイトの歴史を変えたルアーとして尊敬に値すると思います。まじリスペクトです。


2016年3月に初めて行ったアメリカの地での初バス。

アメリカで釣る初めてのバスは、アメリカを圧巻したスイングインパクトで釣ると決めていました。



偉大なテールデザインに隠れていますが、リングボディの強さ



リングボディについて、そのメリットを重視するというのをユーザーレベルで気にされている方というのは、それほど多くないのでは?と感じています。


このリングボディ、いくつかの無視できないポイントがあります。

その中でもアタシがかなり惹かれる点というのが「空気をはらみやすい」こと。


フィッシュイーターが捕食に関してどの感覚を意識しているか?分かりやすく言えば「どの器官を使って獲物を探しているか?」ですが、アタシは第一に「聴覚」という答えを出しています。


水中の振動(音波)を元に獲物を探している。


ということは、理屈の上ではサカナが興味を持つ「音」をより発生させられるルアーの方がサカナにアピールしやすいのでは?と思うのです。

では、どうやってそれをするか?

水中の音を発生させるモノで最も目立つのは何か?


メカニズムはごめんなさい、分かりませんが、水中で最も音を発生させやすいのは「水中にある空気」です。

興味がある方は調べてみてください。


リングボディは、ルアー(ワーム)本体の周りに空気をはらむことで、ルアー(ワーム)が動いて発生させた振動(音)を増幅してくれるのでは?と思っています。


特に、ワームでその効果を発生した場合は、振動はワームなのにアピール力はまるで中空性のプラグのようなアピール力を持たせることができるというチート性能になるのです。


スゴいぞリングボディ。スゴいぞスイングインパクト。


ここまで書いてから謝りますが、この理屈が間違えてたらゴメンね本当に。

間違えてるよ!!って方がいたら是非ともご教授ください。


使い方は各個人でご自由に


多岐にわたるスイングインパクトシリーズ、どれをどう使うか?

アタシ程度のアングラーでは、それの多数を書くのは不可能なほど汎用性があるルアーです。


あえて書くとしたら、このルアー(ワーム)もれっきとした「スイムベイト」になりますので、スイムベイトが効く条件である「他の巻モノ」が効かない状況でこそ威力を発揮するルアーになります。


クランク、スピナーベイト、チャター、ジャークベイト、バイブレーションなどではイマイチ食いが悪い。

かといって一気にスローダウンした釣りが効くような感じでもない。

そんな時に使ってみるのが定石です。

水温9℃以上の早春~産卵前まで

アフタースポーン回復してきて、水温が20℃を超えてきた時期。

真夏の高水温時期。

晩秋の水温が下がってきた時期。

初冬などの低水温時期。


そういったタイミングでは威力が出やすいのがシャッドテールを含むスイムベイトと呼ばれるジャンルのルアーになります。


皆さまが通うフィールドで、1年の中できっと効くタイミングがあるスーパーベイト。

ぜひともお使いください。