お久しぶりです。生きてます。バスフィッシングも数年ぶりに結構真面目に行っており、今冬は何年ぶり?10年近くぶりに吉野川をやり込んでます。
今冬は明確な特徴がありました。
とにかく暖かかった。
おかげで、2015年2月からとことん追求した「ハドルトラウト8インチ」を使ったボトムスロールの釣りはほぼ展開せず、冬になると通っていた旧吉野川にも行かずに香川の野池を少々と、吉野川に時間を費やしました。
上記ハドルトラウト8インチの釣りは基本的に水温が9℃以下、理想は7℃以下になるのが釣りやすい条件となりますが、今冬は基本的に9℃~10℃という高水温で推移。
こうなるとバスがハドルに適した、いわゆる「寝ぼけた」状態にならず、中途半端に浮いた状態でチェイスばかりだったり、食ってもショートバイトに終わることが多く、それを掛けようとムキになって際どいセッティング、際どいコースを攻めて根掛かり頻発で爆死…という結果が見え見えだったので(実際にそうなった…)、深追いはせず今冬ならではの釣りを楽しもうと。
で、1年ほど前に知り合った「ジョーくん、あーさん」と共に年始は香川の野池、それからは吉野川で竿を振っていました。
まずは香川の釣りを
特徴的だったのはこのサカナを始めとした釣果。
誰ですか「ちっさ!!」って言ったのは。
サイズはこんなのですが、この日は結構面白かったのです。
メソッドは「小さなチューブワーム」の1/8ozのジグヘッドリグ。
池は最深部2mほどの皿池で、始めはジョーくんが小さなメタルジグで何本か釣り、アタシはメタルバイブで釣ってたけど、イマイチハマりきらず。
ジョーくんのメタルジグもスレてきてる感覚がし「暖冬だから」とタックルに忍ばせていたチューブのジグヘッドを試したところ連発。
ジョーくんにも同じものを使ってもらい、15分ごとに変わっていくバイトスポットを的確に把握しながら2人で数釣りを楽しみました。
この時の水温は約9℃。
大昔の記憶を辿れば、この皿池の冬季の水温は6~7℃が基準。
今冬は十分にまだサカナが動けているだろうという雰囲気だったので、チューブのボトムバンプが見事にハマりました。
一番楽しかったのは、この日のそのタイミングが無風だったということもあり、ボトムバンプさせてるチューブの周りにバスが着くとラインテンションが変わって「あ、もう食ってくるな」というのがかなり解ったこと。
ジョーくんと2人で「あ、もう食うよ!…ホレ食った~」と、よく釣れていた1990年代~2000年初めの頃を彷彿とさせる、笑いながらの釣りで、ジョーくんは結構新鮮な釣りだったらしく楽しんでいただけた様子。
この釣りは晩秋~初冬によく釣った釣りで、水温でいえば12~10℃がハマるタイミングとなります。
釣れたサイズこそチビッ子ばかりでしたが、久しぶりに綺麗な釣りができました。
そんなこんなで香川の野池はめぼしい釣果はありませんが、今後の釣りに活かせる経験をいくつかすることができました。
それからは吉野川…超ムズい
徳島県を南北両断して流れる大河、四国三郎吉野川。
有名な「旧吉野川」は、この吉野川下流部北岸(左岸)の「第十堰」にある第十樋門から始まっており、吉野川は旧吉野川のいわば上流側。
フィールドの規模も旧吉野川の比ではなく、透明度は冬季は4m以上、水深も10mを超える場所があるような大場所になります。
吉野川下流部の通称「高瀬の潜水橋」から見た下流の景色。
清流「四万十川」にもひけを取らない雄大な景色がここから見えます。
吉野川というフィールド、アタシは2000年初頭~10年間くらい陸やボートで連れてってもらい、数々の思い出がある場所です。
当時からバスをやってらっしゃる人は吉野川をこう呼んでました。
「本流」と。
フィールドに立った時に感じる尊厳ある川の雰囲気、その川に泳ぐバスのコンディションやサイズと、基本的にルアー全般を食ってくれにくい特徴を持つ(意味解りますかね?)ことからくる難易度の高さ。
釣りエリアでも景観としても大好きな「六条大橋」。
夕方にここから見える、帰路に着いてるであろう車が並ぶ橋の景色は本当に大好きです。
有名な旧吉野川ですら「支流」扱いなのです。それくらい「本流吉野川」というフィールドは凄いフィールドだと思っています。
この10年近くは旧吉野川を釣ってましたが、先に言ったように今年は暖冬、吉野川でやり込んでも楽しいかなと。
先に出たジョーくんやあーさんは、この吉野川をメインフィールドとしてる方々。
そんな方に「現在の吉野川」を教わりながら再度この川と向き合ってます。
今冬、吉野川で絶対に必要なモノである「S字グライドベイト」
何度も書きますが今年は暖冬。冬一番のメソッドであるハドルトラウトの釣りが効かない状況で、偉大なる吉野川で釣るには…S字系ビッグベイト(グライドベイト)に頼らなければとても手が出ません。
しかし、未熟なアタシが吉野川でバスに口を使わせられるS字が市販品の中ではなかなかないために自作で挑むことに。
幸い、S字を自作するのはアカメ狙いで2年以上に渡って試行錯誤を繰り返してきていたので、その経験をバス用に持ってきたらいいかな…と制作。
試作機が完成するまでは、去年アカメ用に作っていた2オンスクラスのS字と、スピニングを使ったライトリグをメインとして、自分の足で探りながらの釣りです。
が、釣果は全く振るわず…
苦労して食わせても、自分のミスでラインブレイクやバラシを繰り返し、なかなか釣れずでした。
先に使っていた自作のS字も根掛かりロストで失くす始末…
それから大急ぎで作り上げたヤツ、7インチ2.5オンスクラス。
見た目の汚さはゴメン、堪えて…
フックはがまのSP-HMの#1をブレイデッドにした仕様。
ただ巻きでは軽いロールを伴うユルめのS字で、巻きの緩急で大きくグライドし、ジャークではほぼ水平に左右に舞う仕様。
市販品の特に~3ozクラスまでのは、ジャークや緩急をつけた巻きで360°ではなく、ヒラ打ちしすぎて一回転したり、浮遊感がフワフワしていなかったり、とにかく下手なアタシでも釣れるモノがなかなか見つからなかったので、アタシでも使いやすいモノをコンセプトに作りました。
その甲斐あって、今年初の50アップは自作のS字で。
バスの感じ的に、まだプリスポーンといえる状態ではない感じでした。
S字が本領を発揮するのは、これからプリスポーン後期。楽しみです。
これはジョーくんに使ってもらう用のS字の制作途中のヤツで、完成した後にジョーくんが吉野川でテストしてくれています。
上の紫のヤツとは少しアクションを変えてて、それがバスの反応にどんな影響を及ぼすのかなと。
2月の下旬くらいからは、少ないながらもようやくサカナの顔が見れるように。
吉野川は昔からですけどサカナが浮く浮かないの差が激しく、浮かない日はS字なんか投げても食わせられる気がせず、ライトリグをメインとした釣りを展開せざるをえない日があります。
このところもそういう日があり、前日まではウキウキだったのに当日は沈黙だったり、朝から10時過ぎまでは浮いてたのに、一気に沈んで…だとか簡単ではない日が多いです。
そんな中でもジョーくんやあーさんはすでに50アップを何本も釣ってて、まじでながれいし。
これから春本番を迎えますが、どんなサカナが釣れてくれるか楽しみです。
今冬吉野川で多くの時間を過ごして感じましたが、冬季~早春の吉野川をやり込まれてる方は本当に少ないと思いました。
今メインストリームになっているであろう釣りを展開されてる方々からすれば、吉野川は少々しんどいフィールドになるのだと思います。
しかし、アタシはこのフィールドが本当に大好きで、このフィールドこそ徳島随一だと思っています。
このような素晴らしいフィールドで釣りができることって「幸せ」っていうんだろうなぁと。
長々と今冬の総括を書きましたが、アカメが始まるまでの残り短い期間を目いっぱい楽しみたいと思っています。