釣りをしてるとどうしても気になるのが「サオのヘタリ」。
あんだけ高いおカネ払って買ったサオなのに、3カ月も使うと「アレ?柔らかくなってる?気のせい?」
あれってホントにへこみますよねぇ。
どうにかならんものか…
で、ちょこちょこ調べてたんですが、今回はその辺の考察を書いていきます。
そもそも竿のヘタリってなに?
ここから下の話は実際に数値で確認したようなものではないので、参考程度でおなしゃっす。
アングラーが感じる「ヘタリ」といえば、上記のような柔らかさの変化や、テーパーが緩やかになる気がする、粘りが薄くなる気がするなど…
インターネットで調べてみたら「気のせい」や「ガイドやグリップ部分の接着にガタがくることが原因」などなど…
で、どこかのカーボン屋さんに確かフィッシングショーでお話を聞いた限りでは「釣り程度の使用では、カーボン繊維は絶対に劣化しない」とのこと。
んー、どれも納得いかん…
今まで使ってきたロッドはどれも実際にヘタった気がするし、グラスロッドなんかカーボンじゃないけど顕著だぞ。(アタシが現在グラスを使ってないのはこれが主な理由)
で、他にカーボンシート?を積層して作る製品を使ってる遊びを調べてみました。
すると、チャリンコとかバイクの世界でもカーボンの劣化は言われてるみたいです。
そこで書いていたのが気になりました。
カーボン繊維は劣化しないけどレジンは…
「カーボン繊維自体の劣化はほぼないけど、カーボンシートを巻いて固める時に使う樹脂(レジン)が、
紫外線や加水分解による劣化がある」んだとか。
なるほどねぇ。
コレは何となく分かる理屈な気がするぞ…
ロッドを作ってるメーカー関係の方に直接聞いてみた。
とある琵琶湖のプロガイドさんに乗せてもらって釣りをしていた時に話をしてみました。
そしたらその方が、ロッドメーカー(いわゆる「自社釜」を持ってる会社)の技術者さんに聞いたところ
「サオを社屋の屋上に長期間(たしか3ヶ月ほど)放置して数値などを測定してみたら確かに劣化と思われる症状は出ていた」と。
原因はやっぱりレジンの劣化
で、その症状の原因はやはりレジンの加水分解や紫外線による劣化で、カーボンシートを巻いて固めている部分のレジンが剥離することで劣化と思われる症状が出るんだとかなんとか。
ロッドの表面にウレタンだかエポキシだか知りませんけど、何らかの塗装をしてるロッドはこの劣化を遅らせることができるらしいです。
アメリカンロッドはヘタリにくかった
いつからか本当に自分に合ったロッドを探し求めるようになって、あるメーカーのロッドに出会いまっした。
それが「ノースフォークコンポジット」で、世界的ロッドメーカーの「G.loomis」をシマノに預けたゲイリー・ルーミスが新たに作ったメーカーです。
この記事はまたいつか書きますね。
紆余曲折あって、現在はノースフォークコンポジットのカスタムロッドをメインに使っています。
この竿やセントクロイの竿は他のサオと比べてヘタリが来るのはだいぶ遅かったです。
しかし…
それでもいつからかテーパーが変わってきて、竿はどんな製品でもヘタリは来るんだなと。
うーん、塗装するか?と思いましたが、塗装はブランクがダルく感じたり感度が悪くなったりするみたいであまりよろしくないとのこと。
日焼け止めでも塗りますかw
本来なら竿は消耗品扱いだそうですが、決して安くないし、愛着もわく道具。
とりあえず車内放置や濡れたままで置いておいたりはせず、使った後は最低限の手入れをしてできるだけ紫外線が当たらない場所での保管くらいしかできないでしょうけど、大切にしながら使っていきたいです。
ごめんなさい。
劣化を防ぐ方法が分かればいいのですが、野外で使われる竿を守る方法は今のところ見つけられていません。
が、いつかそんなモノが出てきたらその時はきちんと試してみたいと思います。
ということで、竿のヘタリについて少し語らせていただきました。あざます。