2022/7/3の釣り


旧吉野川水系水路

5:00~18:30

水温29.4℃

透明度20~50cm

雨→曇時々晴れ

南東の風さらさら


半年くらい前に知り合いになった、徳島の若い方では断トツにイケてる釣りされてる「ジョーくん」とラインでやり取りしていて「旧吉水路行く?」って話になり、それが実現した今回の釣り。

今回の釣りでは、アタシ的に明確な意識がありました。

それは

旧吉野川水系水路群での釣りの楽しさを他の方に解ってもらい、諸先輩方から受け継いだこの釣りを『トクシマローカルの釣り』として残していきたい

といった思いです。


ゴメンね、若い方からすればオッサンのたわ言としか捉えられないでしょうけど、やってみたら分かるのよ「めっちゃ面白い釣りじゃん」って。


どんな釣りなのか?というのはコチラを見ていただいてもいいんですが、簡潔にいえば「水路をひたすら歩きながら巻きまくる釣り」です。


というワケで今回のアタシが準備したルアーたちがこちら。


ほとんどが水面から50cmまでのレンジ用。


ハイシーズンの旧吉水路を長年やってきて最終的に生き残ったルアーたちがこういったタイプ。


これに合わせるロッドはノースフォークコンポジット社製の低弾性(SM)6フィートMLクラスのカスタムロッドにナイロン20ポンド。

カスタムしていただいてるのは琵琶湖最北に座を構えるこの方「カスタムロッドファクトリー様」です。

(過去の画像ですがこういったセッティングです)


ビッグレイクでのボートフィッシングのような「これぞバスフィッシング」とは言いにくいですが、それでも丸一日巻きモノを投げ続けてバスを探していく釣りができる、そしてそれが陸から展開できるフィールドというのは、じつは多くはないと思うのです。


各SNSを拝見している限りでは現在主流となってると感じる「比較的透明度の高い場所でのサイトフィッシング」


そういった釣りも十分に楽しく、また現在の荒廃しきった日本のフィールドでは非常に合理的で釣果を得やすい釣りであることに異論はありません。

アタシ自身、謎のサカナでは似た釣り方してますからね…


けどね、じゃあハードプラグを存分に使った釣りって、もう試す価値すらないの?


これだけ世の中に数多くあるハードルアーのことを十分に理解しないままで「心底バスフィッシングを楽しんでます」って言えるの?ってな考えをしてしまうのです。


アタシはサカナを釣るよりもルアーの秘密が知りたいとか、そんな考えを持つ人なので変わってるのかもしれません。

が、昔から「釣りは上手いけど、ただそれだけの人」に何人も会ってきました。


そういった方とずっとやり取りをさせていただくと…飽きるのよ。


「釣りは上手いけど、人としての深みみたいのはあんまりなくて、これ以上はハナシせんでもいいかな~」って。(失礼言ってゴメン)



今回ご一緒したジョーくんとあ~さんは、アタシのそういった考えを理解してくれてるし、ちゃんとした自分なりの明確なアングルをお持ちの方。


そういった方にはぜひとも長年楽しんできた水路ゲームの楽しさを解っていただきたいなと。


長いんで釣果書いときます


ジョーくん2本、あ~さん2本、アタシ1本、バイトは3人で10発以上。

ルアーは全て巻きモノで、ジョーくんはバド缶(ビッグバド)、あ~さんはチャターとスピナーベイト。

アタシはミノー。

ゴメン、釣果画像ないのよ笑

場所バレを気にしてるのもあるけど、釣りに夢中で写真撮ってないという、ブロガーとして致命的なミスをしています…


大人が本気で丸一日巻き続けてこの釣果は…ですが、それでも釣果以上のことを得てくれた実感はありました。


当日の状況


水温は29℃ありましたが、季節的なバスの状態としてはアフタースポーンから回復してきてフラフラと表層を回遊している個体がチラホラ見える状態。


流れがそれなりにあるストレッチでは反応が得られず、かといって水路群の奥の方にある流れがあまりないような場所でも食わず。


旧吉野川本線からの流れが少々影響しているストレッチってのが一番バイトがありました。


ルアーのアクション的に少し強めがよく効いた感じ。


こういった当日の状況は、歩いた歩数から換算して7キロ以上のストレッチを巻きモノで打ちまくったからこそ得た情報。


この日も他の釣り人の方がチラホラいましたが、そういった方の釣り方は、おそらく今まで釣ったピンスポットを打ち系の釣りで回る釣り。


多分なんだけどそういった釣りでは、アタシたちより釣ってるかもしれませんが、得ることができた情報量はそれほど多くなかったのでは?と思うのです。


こういった釣りを続けていると、得られていく情報量の蓄積は、例えば今主流の釣りよりもはるかに多いもので、こうした情報の蓄積がルアーへの知識などへと繋がっていくのです。


ジョーくんもあ~さんもその辺のことはちゃんと理解されていて、こうした釣りは一定の評価をいただけた様子で「普段(吉野川で)やってる釣りとは全く違って面白かった」と。


吉野川は近くのフィールドとはいえ、透明度などの違いから反応しやすいルアーは全く違うんです。


今の日本のフィールドで効果的なルアーというのは、総じてハイアピールとは対極なモノが一般的だと思います。


が、突き詰めていくと琵琶湖以外でも今回釣ったような比較的アピール度の高いルアーでも、無理やりではなく、ちゃんと結果を出してくれる、応えてくれるフィールドや釣り方があるのです。


ちなみにアタシが食わせたルアー。一本しか釣ってねぇから語るの恥ずかしいけど、今までの実績はそれなりにあるので。

ハンクルのK-0 ウェイクミノー115。

本来はスローなただ巻きで食わせるミノーのようですが、アタシはコレを連続トゥイッチで「ジャークベイト」として使います。


ジャークベイトとして有名な銘柄ではハイシーズンの旧吉野川水系水路は「潜りすぎる」のよ。


水面付近、潜っても10センチくらいのタナでジャークベイトらしい動きを出してくれるモノを探してたらコレを使うようになってます。

連続トゥイッチしたら、ほぼ潜らずに短い距離でパニックアクションを演出してくれるこのルアーは、その他巻きモノが効きにくいバスを反応させてくれます。


が、当日はもっと強い動きのルアーが効くバスが多かったかな~。


こういったトクシマでは誰も使ってないようなルアーがちゃんと効くって解るのも、今まで水路を舞台に巻きまくってきた経験があるから。


コレで釣れた場所も、例えばライトリグメインの釣りではまずたどり着かなかったであろうスポット。


ま、コレで釣れた時、実は浮いてたカメに向かってアクション仕掛けてたらカメの下から「ゴボォ」って出てきたんだけど笑


ともかく、久しぶりのハイシーズン旧吉野川水系水路を1日歩いた感想は「やっぱりこのフィールドは面白い」でした。


網の目のように広がる水路群を汗かきながら歩き回ってひたすら巻き続ける。

色んな事が解ってきます。

それは釣りだけではなく、この場所で生活してる方々の営みなどが知れるのも魅力。


「アカメばっか行かずにもっとバスやってくれ」

とジョーくんやあ~さんからお叱りを受けたので、今年ももうちょっとだけバスやってみようかな。と一瞬思いました。


今回釣れたK-0が手に入りにくいので、これから使ってみたいルアーがコレ、ウェイクジョーダン。

狭い範囲の水面でアクション掛けられるジャークベイトってなかなかないよ。

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