旧吉野川
7:00~13:30
水温6.3℃
透明度2.5~3m
晴れ
北西風そよそよ~北
九州で大きな地震があったみたいです。ここに訪問されていらっしゃる方で被害に遭われたなどの方がいましたら、月並みですが見舞い申し上げます。
3.11、あの日からもう10年以上が経っていますが、あの日を経験した身としてはいつもの何事もない日々というのが如何にありがたいことか改めて思う次第です。
さて、先日土曜日に行ってました旧吉野川。
今回こそは釣れるといいんだけど…
他の方はどうか分かんないけど、水温8℃以下でこの水位なら釣らないとアカン日です。
アタシはここ数年、12月~2月くらいになると旧吉野川に行きます。
そこで展開する釣りは「本線」でのスイムベイティング。
となると、水位が低く、足場がたくさん出てくれる減水日のほうが打てる場所が増えるので、今回のような日は「釣らなアカン日」になるのです。
ちなみに現在、冬季には水路系での釣りはほぼしません。それよりも本線の釣りの方が今の自分には楽しく感じるので。
さて、今週の天気も朝は2~3度、昼間でも10度くらいと、徳島県平野部での平均的な気温となっていました。
こういった天気が安定して続く冬はいつぶりでしょう?
こうなってくるとアタシはスイムベイト以外に投げる必要性を感じなくなります。
今回のルアー。
ハドルトラウト8インチ、以上。
これ以外投げる必要ありません。
ってか、このブログでも「冬はハドルだ!!」的なこと散々書いた割には、全然サカナ釣れてないじゃないですか。
釣果を盛るだけの人と思われないかなと正直焦っております。
意地でハドルトラウト8インチしか投げません。
ラインも巻き直して気合は十分。
まず水温計ってそれから中流域のさらさらと流れる水深3.5mくらいのエリアに入ります。
バスのポジションを確かめるためで、ここで食わなかったら一気に真冬のエリアに行こうという目論見。
で、2時間ほど投げたけど無反応。
透明度も3mくらいと真冬の旧吉野川になってきてるので、アタシの釣りを3.5mボトムで展開するのは少ししんどいです。
ということで水深6mくらいのエリアに移動。
旧吉野川の本線は、岸際がけっこうなゴロタになっています。
今回入った6mエリアの岸際もこういったゴロタブレイクです。
越冬できるようなスポットが近くにあるようなこういった場所では、冬でもエサを食いにきてるバスがいるのです。
どんなエサを食ってるのかは分かりませんが、おそらくこうしたゴロタのスキマにいるモロコやニゴイ、フナやコイの幼魚などを食べてるんだと思います。
こんな場所で釣ろうと思ったら、根掛かり回避性能が相当高くないとまず攻めきれず、例えばメタルバイブなんかもってのほかだし、各種巻きモノもゴロタのスキマに食われます。
全国各地で流行ってるリップ付きビッグベイト。
コレで水深3m以上をスローに巻くというのは、簡単にできることではありません。
S字は一発でゴロタの餌食だし、サカナ浮かそうとしても浮いてくれないことも多いです。
また、冬のクリアウォーターで日中に釣りをするということは、多くがプラスチック製であるビッグベイトは少々不利な点があります。
こういった状況を打破するために使い込んだのがハドルトラウト8インチのボトムスローロールです。
ホッとした…
ようやくハドルで釣りました。
サイズは計ってないですが48くらいです。
釣れたのは中流部の水深6mエリア。
40秒くらいかけてボトムまで沈めたハドルを巻いてきて岸際のゴロタブレイクに当て、アップヒルでそのままブレイクを舐めながら3.5mまで上げてきたら食ってくるという、ハドルならではの釣り。
ちなみにこの釣りでは、岸際のブレイクを登らせてくる時は必ず「岸と垂直」に登らせてくるのが絶対です。
根掛かり回避に有利なのと、ブレイクをナナメに登らせてくるとサカナに一撃で食わせられないということがあるからです。
さらに、狭いスポットでも細かく何投もできるために、行動範囲の狭くなってるバスの口元にルアーを届けやすいというのもあります。
ボートなら根掛かりしても取りやすいから、こういったアプローチは簡単にできますが陸からとなると話は別。
安くないスイムベイトを根掛かるかサカナ食ってくるかギリギリの攻防をしながら巻いてくる。
お財布にも精神的にもかなり痺れるゲームです。
サカナ釣りたいだけなら、例えば徳島市内の小規模河川や、県西部の吉野川水系に行けば可能性は高いかもしれません。
が、アタシは冬しかできない釣りがしたい!!との思いで、旧吉野川や吉野川本流でこういった釣りを展開しています。
他の方とのバッティングもほぼないし、冬はボートの方も少なくなるので本線の釣りは気楽です。
この後もキープキャストしましたが、昼前くらいに北西から吹いていた風が北寄りに変わったタイミングで少し雰囲気が変わり、しつこく続けてハドルを根掛かりで失うのも嫌なので、昼過ぎに撤収としました。
使用タックル
ロッド…ノースフォークコンポジット SWB807-1 IM をカスタムした7.6フィートモデル。
硬すぎず柔らかすぎずだけど、ミドルレンジでのスイムベイトに来るバイトを掛けていけるような感覚です。
市販品でいえばドムドライバーに近いかもしれません。
リールは13メタニウムのHGにスタジオコンポジットの旧型88ミリハンドルです。
20ポンドのラインをそれなりに巻けるキャパシティと感度の両立で、いまだに13メタニウムを使ってます。
真鍮ギアはこの釣りでは役に立たないです。ジュラルミンでないとアタシの鈍感な腕では釣りが成立しません。
ハドルトラウト8インチのセッティングはこんな感じ。
がまかつシングルフック53ソルトの1~1/0に40~60ポンドのフロロラインを固定してフックキーパーを作り、それを頭頂部にセットするスタイル。
陸からのアプローチで最も優れる利点として、
まず、岸際ブレイクを「壁」として利用できるコース取りが容易に取れることがあります。
当たり前ですが、岸から投げて巻くとルアーは岸に向かって泳いできます。
これは特にスイムベイトやビッグベイトを巻くコース取りとしては本当に大切なこと。
旧吉野川や吉野川でボートからのアプローチをされている方で、こういった岸に向かってルアーを巻くコース取りをされている方というのは、ほとんど見たことがありません。
冬の釣りでこうしたコースを巻いてる方は、ボートからはまず見ないので、ここに陸からのアプローチのアドバンテージがあります。
次に、流れがあるフィールドで釣るために大切なラインとルアーを流れに流しながら任意のコースを巻いてきやすい。というのがあります。
これをボートでやろうとしたらエレキのアンカリング機能や緻密なエレキワークが必須で、簡単なことではありません。
昔の旧吉野川のボートからの釣りで、この「アプローチ中は確実に船をステイさせる」というのが如何に大事か学んだ経験があります。
流れのあるフィールドでは、陸から釣りをしてるかのような「自分の位置が動かない」要素が釣果にモロに直結します。
ボートからのアプローチでは結構な神経を使うこうした「確実なステイ」は陸からだと「その場で立っているだけ」という誰でも簡単にできることなので、これもボートからのアプローチでは獲りきれないサカナを狙うことができるために、かなりのアドバンテージとなります。
特に冬の釣りとなると、どうしてもスローに誘わないと食いにくいサカナが多く、また風も強い日が多いので、冬に陸からのアプローチは理にかなうことがとても多いのです。
今回は一本しか釣れませんでしたが、ハドルをロストしなかっただけで幸いです。
今冬の旧吉野川は、昨日の感じだと真冬のポジションにしっかりとバスが入ってる感じで、ここ数年にありがちだった色んなレンジに散り気味だったのとくらべると釣りやすそうな冬で、バスの食い方もちゃんと「冬」してましたし、例年通りだと2月下旬に温かい雨が降るまでは楽しめそうです。
今冬もあと何回かは旧吉野川か吉野川でこの釣りをやりたいですね。