さぁ、今週末も行ってきました土佐の国。
今年何回行ってるんだろう…
間違いなく過去最高の日数をかけています。
が、それに反してなかなか甘やかせてくれない謎のサカナ。
釣れば釣るほど訳が分かんなくなるサカナは自身の経験ではない気がします。
金曜の夕方前に家を出て、晩秋の色濃くなってきたR195を登っていきます。
当ブログのタイトルはR55、すなわち四国東部~南東部の海岸線を通り、室戸岬をまわって高知市の中心地まで続く「偉大な道」
その名を借りたタイトルになってるのに、今年は圧倒的にR195。
この道は四国東端部から那賀川を遡って那賀町に入り、国内有数の降水量を誇る剣山山系南側を通って四ツ足峠を抜けて次は物部川に沿って下り高知市まで続く道。
R55も文句なしに好きな道ですが、このR195も大好きでして。
アタシの母方のじいちゃんは高知の五台山、ばぁちゃんはトクシマの那賀町木頭出身です。
じいちゃんは物心がついた時には他界していまして、どんな人なのかは知らないのですがこの道をばぁちゃんに会いに通っていたんだろうなと思うと、なんかグッと来るものがあります。
そんなこんなで走り続けてやってきました土佐の国。
今回は満月明けの中潮終わりの小潮まわりでの釣りになります。
夜明け前から大きく潮が動いて昼に満潮、それから21時付近まで緩やかに上げ下げをするような潮で、アタシ的にはじっくりと釣りがしやすい嫌いではない潮です。
現地は2週間前よりも寒さが増し、気温が高めで推移した今年でも夜はいよいよ防寒が必要になってきた感じ。
20時くらいから釣りを開始して、ゆるい上げのタイミングで2回のチェイス。
この夜は完全な無風の凪状態で、水面のわずかな変化も見つけることができる状況で、1発は着水後のジャークで自作S字の後ろが「モワーン」と。
「ん?ボラでも逃げたか?」ともう一回ジャークでふたたびモワーン。
怪しいなぁ…勉強のために釣るよりも、とライトを照らすとやっぱりついてました。
もう1発は薄明るい場所でS字を動かしてると「ギラン!!」とよくあるヤツ。
なかなか簡単ではありません。
今回アカメの釣りでは久しぶりに水温計を持ってきてまして、チェイスがあった付近の表面水温は上げのタイミングで17.7℃、干潮付近は16.5℃。
なるほど…これくらいの水温でも表層には余裕で出てくる感じなんだなと。
昔に水温計ってた時は12月下旬、下げで12℃、上げで16℃の時にもハドルにバイトはあったから、やっぱり思ったよりも低水温への適応はありそうです。
半月とはいえまだ明るい月が昇り始めて土曜に日付が変わり、午前1時くらいまで打ち続けて仮眠、3時に起きようとしたけど…
この時期になったら車中泊の寝袋の中が大変気持ちよくてですね…起きれたのは4時半。
もったいないけど仕方ない。今週も夜中の変な時間に起きてウダウダやってたのもあって慢性的な寝不足だし、夜明けのタイミングに賭けなアカンね。
夜明けのタイミングで潮どまり、それから上げが出始めるという状況で夜に1発チェイスがあったエリアに夜明けのタイミングで入ることに。
すると夜中に到着してた藤四郎のアニキもこの場所を選んでた。
さぁ、2人の内1人でも釣れたら嬉しいなぁと思いながらやってると、上げの底潮が効いてきたのか?イナが上流に向けてせかせかと泳ぎ始める。
そして上流に向いて泳いでいたイナが一瞬、斜め上流に泳ぎ始める。
「…流れが少し変わったか?」
怪しいかもな…と思った時、目の前10mで「ゴボァッ!!」と赤紫に光る身を乗り出してのボイル。
すかさずルアーを投げるも、特定のイナにロックオンしているような感じで単発でイナに何度もボイルを繰り返してる。
食ってくれなかったので落ち着いて一端冷静になり、ボイルが消えたタイミングで再度アプローチ。
表層を泳ぐルアーが目の前5mでもの凄い音と共に消える。
「食ったっすわ!! 多分いいサイズっす!!」と少し離れた位置にいた藤四郎のアニキに声をかけてファイト開始。
ドラグはそこまで効かせていなくて5キロくらい。
それを推定7キロくらいに締め直し、何度か走られたものの勝負はついた。
釣れるたびにホッとするし何度見ても最高にカッコいいサカナ。
バスと共に、これ以上想えるサカナが今後出てきてくれるんだろうか…
急いで駆けつけてくれたアニキが陸に置く用のシートを広げてくれ、そこに全力で持ち上げて運ぶ。
こんなん1人でランディング~撮影とか無理やろ。他の方どうやってやってるんだろう。
サイズはまだまだ小さいって言われるかもですが、自己記録を2センチ更新する113センチ。
「太いサカナなんで重さも知りたいし、せっかくなんで重さも量りましょう」っと藤四郎さんが言ってくれ、計測すると…21キロ。
久しぶりのちゃんとしたサイズとの2ショット。本当は背景も見せたいんだけどね…ま、仕方ない。
もしかしたらまだ釣れていたかもしれない時間にアタシに付き合ってくれた藤四郎さん、申し訳ないのとありがたいのでワケ分からん感じになるも、追加を目指して2人とも投げ続けるけど次はならず…
2人共通の感じとして「今回は時合いが短いのかも」と、雰囲気が出たのは10分くらいの間だけでした。
朝イチの釣りが終わった後ちょっと気になる場所を見てみようか…と行った場所。
釣れる感じではないけど、どうもなんか気になるなぁ…
ボラやイナの動きにな~んか違和感があるんだよねぇ。
結局サカナは釣れずだったけど、後からやってきた藤四郎さんと水辺を見ながらあーだこーだと話をして、アニキはお風呂に行くんだと。
アタシは寝ようか…と、そこから時間は一気に日曜の夜明け前に飛びます。
というのも土曜の夕方~夜は眠いやら偏頭痛が痛くてうっとうしいやら、夜中は風が強くてイマイチやる気がでんやらで全然。
今回は「飛行機を電車代わりに使うオトコ」ジオノさんも来てて、3本の釣果を上げられたとのこと。
この簡単ではない中でも流石。
ジオノさんの釣りはどうやら独特のようで、色んな方から話を聞かせてもらう限りでは「外乱に自分のペースを乱されることがない鉄の人」といったイメージか。
釣りをしていると様々な外乱があります。
自然環境が牙をむくことはもちろん旅先での釣りでは色んなトラブルもありますが、そういったものに乱されることなく粛々と釣りをされるとかなんとか…
頭痛くらいで寝倒すくらいじゃサカナは釣れん。
見習わないといけませんね…
日曜の明け方は昨日に釣れた場所に入ろうかなと思ったけど、多分アニキが入られるだろうから毎回邪魔をするのも申し訳ないし、再現性があるかどうかは確かめてくれるだろうから他に気になっていた場所を回るも…他ではイマイチ。
風もあるし、昨日よりも潮のタイミングが夜明け後になってるし…
結局ちょっと遅く本命場所に入るも「さっき2本出ましたけど掛けれんかったですわ~」と藤四郎さん。
時合いはすでに終わってる感じでやっぱり今回はタイミングがタイトな気がするね。
朝の釣りを終えて、飛行機で帰られるジオノさんと集合してひと通りおしゃべりさせてもらい「また来週この場所でw」とお別れ。
ジオノさん本当に来週も来てそう。
ジオノさんに会うまでは「寝て帰りましょか~」と話していた2人、鉄のオトコとの話を終えた後…こうメラメラと来るものがあり「居残りして夕方やりましょか」と気合を入れ直す。
他の場所、違うタイミングを確かめるために少しだけウロウロして昼過ぎに仮眠。
日曜の16時に起きたけど、頭痛が止んでない~。
気づいたんだけど車中泊用の枕が原因ですわ。
このところ車中泊したらかなりの確率で頭痛くなってたのは枕か。
トイレに向かってると藤四郎さんのクルマが。
とりあえずトイレを先に済ませて会いに行き、話してたら頭痛薬をいただけることに。
いつもは車内に常備してたんだけど先日職場の後輩にあげちゃったんだよね。
いつも本当にあざますアニキ…
で、どこに行こうか考える。
先日に釣れた場所、夕方はどうもなんか違う気がする。
…昨日の朝に行って釣れなかったけどなんか怪しかった場所。どうも気になるんだよなぁ。
ここは去年アニキが教えてくれた場所。
つくづく世話になりっぱなしだわ…
16時半にくらいになって吹いていた風が止まり始める。
気になる場所に入ると「自分もそこ入るかもです」と言ってた藤四郎さんも到着。
氏から少し離れて投げ始める。
下げの潮がすうっと効いてて、時折シーバス?がボイルしてる。
雰囲気は悪くないな…
とりあえずジャークベイトで様子見…ダメか。
次に今回けっこうメインで投げていたS字ではなく、今回釣れた表層系に変えてアプローチ。
目の前10mくらいを泳ぐルアーを眺めてると、急に「ドゥンッ」とデカイ波紋が。
そのまま泳がせているともう一度ルアーの下数センチで急反転!!
まだ来るかも…岸際まで泳いできたルアーにもう一度急ダッシュの急反転。
あ~、食わんかったか…
でもやっぱりサカナいてたな…
ジャークベイトに全く反応せず、表層に猛烈な反応…
なんかありそうだねぇ。
そのまま投げ続けていると目の前5mでイナめがけてデカイのがボイル。
昨日の再現なるか!?と投げるも反応なしで、夜になって雰囲気は消えて終了となりました。
今回釣れたルアー、市販品を少しいじって「ぼくのかんがえたさいきょうの」的な感じにしてて、他の方に見せると全員爆笑するくらいバカさなので公開は少しの間控えさせていただこうかなと。
が、藤四郎さんからは「可能性感じるんで投げ続けてくださいね。なんならジャークベイト没収しましょか?」とまで言われたので、もう少し投げてみます。
今回メインで使ったのは、この前格安で買ったルーミスのソルト用ロッド。
20キロのサカナ掛けて感じたことは「すんげ~良い!!」
7キロのドラグ負荷でも全く問題ないし、特筆すべきはその「スムーズさ」
かなりの先調子なのに曲がり込んでいくと綺麗に弧を描き、リールのドラグへの移行が超滑らか。
ドラグ効いてる?って確認するくらいドラグが出てるのが分からなくなるようなスムーズさで、ノースに繋がる「大好きなフィーリング」でありました。
いつも気づくのが遅いんだって。もう国内でルーミスの竿なんて手に入りにくいですからね…
とまぁ今回もそんなこんなで釣果も出てホッとした釣りとなりました。
そろそろ年末になりますが、今年はもう少しだけ高知にお邪魔したいと思ってます。
今回自己記録更新したお祝いにアニキにごちそうしてもらったカツオ。
大変おいしゅうございました…