滋賀県 琵琶湖
水温 3/13 9℃
天気 晴れ時々曇り 凪
さぁ、琵琶湖二日目です。
前日に確認した難しいサカナたちをどう攻略するか?
はたまた、全く違うサカナを狙いに行くのか?
KRFさまと話をしながらマリーナに到着、出船です。
キーは前日釣ったサカナかな…
夜明けと同時に出船。
共に30歳をとうに過ぎたオッサンたちは、おのおのが体のどこかが痛いと笑いながら、満身創痍の老体に鞭打ってフィールドへと出撃ですw
アタシは琵琶湖に来る前日に、スタッドレスタイヤからノーマルタイヤに履き替えて、それを倉庫に入れてた時に腰を少しやっちゃって。
その中での琵琶湖遠征はなかなか大変なモノですw
全然カンケーないけど、KRFさまのボートは「バスキャットリンクス」
バスキャットって走破性が相当高いのですが、こういったイルミネーションもカッコいいです。
ジャックプレートかましてるんで見にくいですが、本当はエンジンがライトアップされる仕様なんだと思う。
さぁ、エリアに到着。
昨日と同じようなスポットを見てみると…
いますわ…昨日と一緒の状態のサカナが…
巻き系の釣りで食わせられるのは、多分朝イチしかチャンスがない。
昨日確認したライブスコープの映像では、アタシが操作するスイムベイトには無反応。
しかしKRFさまのジグヘッドスイミングにはけっこうチェイスがあった。
これは多分アクション的な選り好みしてるなぁと。
こうなるとアタシの手駒は1つで、昔から陸の釣りで3~4月の難しいタイミングにいいサカナを獲ってきたリグ「スイムジグ」
これは現在のスタンダードなラバージグにシャッドテール系をつけたのではなく、5/16~1/2オンスの少し軽めのラバージグに、センコーなど「ストレートワーム」をトレーラーにした微振動系のスイムジグになります。
今回は今さら一目ぼれして買った、ゲーリーヤマモトのカリフォルニアロールをセットしてアプローチ。
そしたら1投目、底から50センチ上を意識して巻いてきて、ボトムの岩に当たってスッと抜いた瞬間におもっきりテンション抜けるバイト!!
リールのハンドル巻きまくったけど、そのまま離されて掛けることは叶わず…
今のは掛けなアカン奴だったな…
感覚的に次があるような群れではないことは分かってるけど、そのまま何回かアプローチするも無反応。
KRFさまのスイムベイトにもチェイスがあるのがライブスコープから分かるけど、コイツらは多分追わせたら食わせれんサカナ。
バスが気にしてるスポットを見つけ出して、そこに侵入させて食わせないと口を使ってくれない状態だと思う。
で、時間は経ち…「気分転換しましょか~」と違う状況を見に行くことに。
ここで、かなり気になることを見つけました…
ディープを回遊する群れ
13m以深のディープから上がった10~12mのブレイク沿いで魚探&ライブスコープで流していってる時のこと。
琵琶湖は本当に水鳥が多く、今回も凄い数のカイツブリの群れがいくつもいました。
魚探映像でカイツブリが潜ってるのを確認すると、小さなカイツブリでも、水深8mくらいまで一直線に潜ってるっぽい。
うわ~、すごいなぁ…
やっぱりベイトフィッシュを意識するなら、魚食性の水鳥の存在は相当気にしないといけないなぁと改めて実感。
そして、カイツブリの大群が一定の範囲(数百m)をウロウロしてるエリアに差し掛かった時、KRF様が「おっ!!」っと、急いでボートポジション取り直してます。
ライブスコープには11mボトムでベイトフィッシュの群れが映った後に、かなりの速度で回遊しているサカナの群れが。
「コイツらヤバいやつらですよ~」とKRFさま。
どうやら、沖の水深10m付近のブレイク近辺をベイトフィッシュに着いて回遊し続けている種族がいるみたいで、そのタイプのバスは軒並みとんでもないウエイトの個体群なんだとか。
そのタイミングでは釣れることはありませんでしたが、そういったサカナって、アタシも過去の12月に旧吉野川で何度か釣ってるんですよね。
フツーの場所では食わず、特有の口を使うスポットはあるんだけど、いつ入ってくるか分からなくて本当に難しい相手です。
しかも、ルアーへの反応もかなりセレクティブで、アタシが旧吉野川で釣った個体群と似た性格、しかも水深10m付近で狙うとなったら、かなり難しそうだな…と感じました。
が、コイツらはスイムベイトで挑むにはかなり相性のいい相手なので、いつか釣ってやりますわ。
そして、そんなこんなでいつものエリアに戻ってきて再挑戦。
予想していたライトリグ
ここでKRFさまにスピニングロッドをお借りすることに。
ノースフォークコンポジットのドロップショット用ブランクDS6102-1(IM)をカスタムしたロッドを借りてこういったリグを試します。
初日に釣った変なリグで、初日はサカマタシャッドの6インチでやったんだけど、今回はより繊細にするためにカリフォルニアロールで挑む。
流行りのカバースキャットの釣り。あれのアクションを確認してみましたが、アタシ的には上方向にピョンピョン跳ねるのがイマイチ合わないんです。
このリグのコンセプトは「ハゼイメージ」
ボトムを「根掛かり少なく」ピッピッっと直線的に素早く動かせる動きが欲しくて、アレコレ試行錯誤した後に試してる仕掛け。
コレをバスが気になってそうなスポットに侵入させて、石にスタックさせて、ピッっと外してポーズを繰り返していくと…
群れの中では明らかに小さいっぽいけど、価値ある一本。
KRFさまからも「よく食わせたね~!!」とお褒めの言葉。
自分の釣りが琵琶湖に認められたみたいで嬉しく思いました。
しかし、参考になったのはこのサカナを釣ったタックルセッティング。
初日のログでも書きましたが、10ポンドのフロロリーダーを、メインラインの破断強度を大幅に落とすことなく結束できる方法を見つけたことにより「5ポンドラインで最高2キロのドラグ負荷を設定できるようになったラインシステム」
この恩恵は素晴らしく、小さいとはいえ50クラスのバス相手でもドラグを「チリ…」としか言わせずにランディングできたのには改めて「これはいいセッティングを出せたな…」と感じました。
まぁ、借りたノースのカスタムロッドの追従能力が相当なこともあり、こういった「パワーフィネス」ではない通常のフィネスタックルでも、ライン、ロッド、リールを高次元にセッティングできたタックルのアドバンテージは相当なものになるというのを体験しました。
そしてこの後は色々回っていただいたものの、反応を得られることはなく終了。
今回も実りある釣りとなりました。
帰りのクルマの中でアレコレ考えながら今回の釣りをまとめてみると、
今回メインで狙ったバスは、おそらく「プリスポーン初期」になった個体群ではないのか?と。
徳島のフィールドと変わらないくらいの季節感ですが、湖北とはいえ琵琶湖にはそういった個体群もいるのかなと感じました。
そして、そういったサカナたちがミドルレンジに位置していたのと同じタイミングで10mのディープレンジを回遊していた群れ。
コイツらがプリスポーンになるのはいつ?
どういったルートを通り、どういった場所にポジションして産卵に向かっていくのか?
そして地元のフィールドでも、今の難しい時期は、今回のライブスコープに映っていた食わない群れのような状態になっているのだろうなと。
真冬のバスは文句なしに面白いですが、やっぱりバスの醍醐味は早春~産卵までに集約されてるなぁと改めて感じました。
今回も色んな方に感謝です。
この経験を次に活かしていくことを誓って、帰路に着いたのでした。