釣行記 2024/10/10~10/14 ①



やってきました連休。


今回は4泊5日で釣りができまして、釣果は60弱~75クラスまでを5本。

今までなら「まぁアタシにはこんなもんやな…」な釣果です。


アカメ相手に一回の遠征で小型とはいえ複数本の釣果というのは上等なのかもしれませんが、今回はいつもお世話になってる藤四郎さんが25本くらいと怒涛の釣果を揚げ、今までの自分の釣りが如何に甘いものだったのかを痛感させられ、それを滞在中に修正していって最後に結果が…出せず!!という悔しい結果になっちゃったのです。


ちなみに藤四郎のアニキが炸裂させてる時、真横のアタシはマジでノーバイト。


その辺の検証もきっちりやって「なぜ食わないのか?」というのも自分の中ではハッキリ確信を得ることができたので、どこまでかは分かりませんがギリギリまで書きたいと思ってます。


それではどうぞ。


★連休準備


今回の高知行きは、金曜から休みになる子供たちとカミさんが来て連泊したいんだと。


なのでアタシはひと足先に高知入りしてテントやタープの設営や撤収をしたり、たまには顔を出さんとあかんので完全に釣りに時間を割けないのはもどかしいところですが、こちらは4泊もさせてもらうから仕方ねぇ。


今のクルマ(マツダ アテンザ GJ2AW)に乗り換えて1年半。

自身の車中泊回数はすでに過去最高の回数をこのクルマで経験しており、そろそろより快適な車中泊にすることができたらなぁ…と考えていたところ、知り合いのジョーくんがクルマを買い替え、釣り人のクルマ事情で盛り上がったままのノリで連休の2日前に荷室のタナを制作することに。


分かってる。

昨今の高騰する材料代をケチりまくり、考えなしに突貫で仕上げたもんだから強度不足は確実。

なんなら遠征中に壊れる自信すらある(実際壊れたw)…


タックル一式を積み込んだ図。

今までは何でもかんでも平積みにしていたので、利便性は幾分か向上。


車中泊に本当に向いているのはワンボックスタイプや大型SUVなんでしょうけど、アタシそれらが走行中に発生させやすいピッチングやローリングが苦手だったためにステーションワゴンにしてて、それと引き換えの室内の高さ、収納不足は妥協しています。


今回はこれに家族のキャンプ用品を満載して(子供3人おるからね…テントもデカイのよ)家族が来るひと足前の木曜夕方に到着。

暗闇迫る中テントやタープを設営してからシャワーに行き、カミさん子供用の生鮮品(おつとめ品w)をスーパーでかっさらってテントに置いてあるクーラーボックスに入れに戻り、一旦の用事が終わって仮眠。

日付が変わる頃から釣りを開始という流れに。


★11日 金曜日


本日は長潮前の小潮で半月、夜中に大きく潮が動くタイミング。

高知での釣りは2週間ぶりってのもあり、まずは入りたいところを巡回していきます。


しばらくは無反応。

が、2週間前に釣りをした時にポイント対岸にイナが溜まっていた場所を思い出したので行ってみると…


おぉ、なんかザワついててもしかしたらいいのかもしれんな…

北風がサラサラ吹いて少々やりにくい中、ジャークベイトでアプローチするも無。


そういやこの場所ボトム探ってなかったな~と、10XDに変えてボトムを調べていきます。

なるほど…基本はフラットで、対岸より手前が深くて底は意外とゴロゴロしてそう。


少し上流側に歩くと水深が深くなるスポットを見つけ、探っているとピックアップの少し前の手前にあるブレイクで10XDに小さいバイト。

あ、食ってきたな…少し深い側で食ってくれたか。

その後はバイトなく、も少しで夜明け。


下げの流れも効いていて、どうも悪い感じがしないのでNLBNのKテール(スイムベイト)に変えてボトム付近まで落としてから跳ね上げてると…


珍しく初日から釣れた…75クラスだけど本当にホッとするわ…

このサイズでもグラップラー300HGで6キロくらい掛けてるドラグ少し出すのよ。

マジで強烈な引きするなぁ…


この1本を釣ったくらいから夜明けを迎え、雰囲気が一気に変わってなんかサカナがタナ上げてきた感じ。


何発かのバイトの後ようやく釣れた1本。ジャークベイト、エリー115MDっす。

ということで金曜明け方~朝は6バイトの2本。


アタシ的にはどうにかな結果かな…と初日の釣りを終えて最低限にもならん申し訳程度で、無事に到着していた家族へサービスを。


昼間は釣りをせずに仮眠を取ったりして過ごして夕方から再開。


夕方~夜は特に得られるモノもなく、日付が変わるくらいまで仮眠をとることに…


★12日 土曜日


未明の1:30に藤四郎のアニキが現着。

ひと通り探ってダメなら邪魔しに行こう…と夜明けまで会いに行ったり釣りしたりと過ごして、反応なしで終わり。


前日の夜明け前後に釣れた場所も雰囲気が変わって、バイトやチェイスはあったものの、なんかイマイチ。


11時くらい、干潮から上げに転じて数時間が経った頃に気になっていたエリアを歩いてみることに。

本日は晴天で昼間の気温も30℃近く。

けっこう暑いですが、元気出して歩いていきます。


アカメ釣りって夜がメインなイメージですが、通い詰めていないフィールドだと、夜にイキナリ入って攻め切るというのはなかなかできないものです。


なので眠いのを我慢して昼間に歩いて気になる場所を下見しておくことは非常に重要だと思っています。


気になるエリアに入って気になるスポットを自作のS字で探っていると、水面から1.5mくらいを泳いできたS字に見えないタナから推定90センチくらいのが浮いてきた!!


食いそうや! いっけぇ~!!


いつものようにS字の3センチ下で急激Uターン…


これだよ、食ってくれる時もあるけど基本食わせられん。

食わん仮説は立ってるんだけどね…


そんなこんなで夕方前から1.5時間くらい仮眠して、夕方に家族のところいって様子の確認をしながらノットの組み直しをしたりして準備。


げ、グローブがない…

アカン、日中に歩き回ってたエリアで多分落としてきてる…


アカメやる時、アタシ基本的にグローブをして釣りしてます。
潮水に直接触れるのが嫌なのと、手が届く場所はハンドランディングしているのでグローブは必須なんです。


夕方のいい瞬間が迫る中、日中に歩いたかなりの距離をもう一度歩いてグローブ探していると着信が…


これが運命のタイミングとなります。


着信は藤四郎のアニキで「50~60クラスですけど8本釣れましたよ。多分まだ釣れます。来ます?」と。


さすがアニキや…怒涛の釣果やんけ。

少し嬉しかったのは、釣れてる場所がアタシが初日に釣った場所とそんなに離れていなかったこと。


自身の力で釣れた場所が正解に近かったを嬉しく思った反面、核心場所を見つけられなかったことへの悔しさも少しありました。


が、この考えはすぐに「甘かった」と痛感させられることとなるのです。


アニキ、アカメ釣りの神髄を披露


グローブは見つからない。

心当たりがある所が1つあるもののそこは少しヤブ漕ぎした場所で、そこに入って探していたら時合いを逃してしまう可能性がある。


一旦それを諦めアニキのところへ直行する。

アニキは8本連発で釣った以降、アタシのために釣りを停止していたそう。

なんという親切。


恥も外聞もなしに遠慮なく釣らせていただきます!!

とキャストを開始します。


…が、全く釣れません。


その間にも藤四郎のアニキは「当たりますよ」とな…

マジで?アタシ全くアタリないんですけど…


初日に釣れた感じの雰囲気ではなく、どちらかというと釣れるの?という感じ。


その中5mくらいしか離れずに釣りをしている2人、かたや順調にバイトを取って掛けていく人。

かたやまったく釣れずにアタマには「なんで?」しか浮かんでいない人。


挙句の果てにはアタシの目の前3mでアニキのルアーに食ってくるアカメ。


悔しさとかは一切なく「これは千載一遇の確実にレベルアップできるチャンス!!」

「この機を逃すな!! 無人在来線爆弾 全車投入じゃぁぁぁぁ!!!!」


まずは一番簡単に検証できる項目、厚かましくもアニキが使ってるジャークベイトとアタシのジャークベイトを交換してもらうという作戦に。


「違うだろうけど、ルアーの差で食わせられないのか?」という疑問から潰していく。


「当たりますよ。ただタナが違うのかバイトの感じがイマイチっすね」


「食いましたわ!!」バシャバシャ…


対してのアタシはアニキのジャークベイトを使わせてもらってるにも関わらず、全くのノーバイト。


ルアーの差ではありません。100ウデの差です。


ルアーは稀にここまでアングラーのウデの差が出ることがあって、それがたまらなく面白いです。


日も完全に落ちて暗くなってもバイトは続いてくれていたので、藤四郎のアニキの釣りを真横で見せてもらいながら、疑問に感じたことを次々と投げつけて答えてもらう。


アニキは特にはぐらかすこともなく答えてくれる。


「何故釣れるのか?そして何故食ってくれないのか?」おぼろげながら見えてきた答え。


アタシが感じたキモはいくつかありましたが、それらすべてに共通していたこと。


「丁寧さが足りていなかった」

これが全ての原因でした。


アタシ今年は15本少々の釣果を得ていて、それは他の方からすれば充分な結果と言われるかもしれません。


が、自分の中では「核心を外しているような」なにかモヤモヤしたモノがあったのです。


今までは「釣っていた」のではなく「釣れてくれていた」というのがハッキリ解ったのがこの瞬間でした。


バイトを出すのではなく、バイトしてくれていただけだったということ。

そしてアカメはバイトを出しに行かないと、果てしなく不確実な釣りにしかならないということです。


アタシのルアーは元々バスがメイン。

その中でもこの10年くらいは巻きの釣りが多く、それも「ルアーの力で食わせる」というのを強く意識して実行してきました。


その瞬間に合っていそうなルアーを的確に選択し、そのルアーが発してくれる動きを以ってバスを食わせるという釣り。


アカメをコンスタントに釣ろうと思ったらそれではダメだということです。


これ以上のことは自分で見つけたワケじゃないので書けませんが、かなりのキモです。


もう少し例えるなら…あんまり知らんけどシーバスの釣り。

巻いて流して、流れのヨレでルアーの姿勢を崩して食わせる。

アタシ的にアカメ相手にそれは「食ってもらう釣り」っすね。

もっと食わせに掛からんと、安定した釣果は得にくいのでは?って思います、知らんけど。


もう少し、もう少しで何かが掴めそうだという時にバイトが遠のいて時合いは終了。


この流れの強さなら、自身が使ってるラインシステム、ルアーはこういった浮力調整でこうやって流してこうやって操作して…

まだ対応できる流れの速さに幅がないけど、もう少しで何か…


グローブをしていない不安で戦闘力が下がっていたとしても、そんなことは全く言い訳にならん結果。

アニキ 14本

アタシ ゼロ…


出た結果

釣れる理由

釣れない原因

すべき対策


全て見つけられたこの瞬間、自分の釣りが変わり始めたのを確実に感じました。


時合いが終わり、授業料としてジョイクロ2本で手を打ってもらって(ウソです)ファミレスでご飯。


それからアニキと別れて、グローブを探しに行って無事に発見。


気になるところをチェックして、日曜日へと日付が変わって仮眠となりました。


勝負は日曜のアサイチ。


本日得たモノを消化して自分のモノとできるか…


静かに燃えながら、次の夜明けを待つのでした。


続く…