この週末も高知に行ってやろうかなぁと思う気持ちとは裏腹に逆さにしてもウンともスーともならないアタシのお財布。
この歳になってなっても金欠とは…
なかなか人生上手くいかんもんで、今回は行きたい気持ちをぐっと堪えて、2年以上ぶりですか…久しぶりの旧吉野川水系水路群で竿を振ってみました。
バスの釣果は一日やって2バイトの1フィッシュ。
バイト数は少なかったですが、残暑残る青空の下ひたすら歩いて楽しめた釣りとなりました。
金曜夜は地元のアカメを徘徊してみたものの、風が強いしサカナの気配はないしでいいところなく撃沈…これまた上手くいかん。
知り合いのジョーくんに連絡とってみたところ日曜昼から空いてるとのことで、旧吉水路で遊んでもらおうということに。
土曜日は高知で使う道具の整理をしたり針作ったり。
でやってきました日曜日。
現着は7:00、旧吉野川本線を横目に見ながら水路群に入ります。
どうやら本日は減水日。現場を見るまで水位が分からんとか、旧吉水系を真面目に釣る気あるのって感じ。
本線は思ったよりも釣り人がいて、バス狙いの釣りもまだ完全には廃れていない様子。
いつまでも楽しめる環境であってほしいっすね。
さて、水路系の水温は基本23.5℃くらい。
過去の記憶を紐解くと、この水温なら流れには依存していなくて秋特有のサカナが散り始めてる状況ではないかなと。
この水路群の釣りで巻いていく釣りでは
「釣れるストレッチ」
「釣れる時間帯」
「釣れるルアー」
これらを把握していく必要があります。
釣れないのは何が原因なのか?
釣ってるストレッチが悪いのか?ルアーなのか?その辺を考えながら釣りをせなアカンです。
今の日本のバス釣りはプラグを巻き続ける釣りではなく、見える場所でのサイトや「狭い範囲での釣り」が主流になってるっぽいです。聞いた話。
そういった考えの方は巻きの釣りに対して
「ルアーが釣れないのか?場所が悪いのか?」
見えるサカナで答え合わせができないからこそ合理的ではないという判断をしてしまうのでしょう。
たしかにサカナが見える場所で釣りをするのは合理的です。
サカナも見えん場所でひたすら巻く釣りというのはスマートではないかもしれません。
けどバス用ルアーってのは、そういった状況でも仕事をしてくれるモノが沢山あるんですよ。
そういったルアーを使いこなしてサカナを見つけていくのが「バスフィッシング」だと思っており、アタシはそれをしたいと思ってる人で、旧吉野川水路群はそれが徳島県内の陸から一番楽しめるフィールドであると思ってます。
ということで、朝から「今日の当たりルアー」と「当たりストレッチ」を探していきます。
初めは懐かしのトリプルインパクト(旧型)から巻いていきますが、なんか違う。
場所が悪いのかルアーが合ってないのかはまだ分かりませんが、とりあえずルアーを西根さんとこのデンプシーテールに替えるという選択を。
このルアーチェンジの意図は
「音系に反応が悪い日なのか?」
「バイトゾーンが狭い日なのか?」
というのを探るため。
トリプルインパクトはアタシの中では「音系トップ」。
秋は音が効きやすいですが、効かない日もそれなりにあります。
デンプシーテールは音系でかなり弱くスローに巻ける部類だと思ってるので、これに食ってこなかったら音系がイマイチな日?もし食ってきたら音には反応ありで、バイトゾーンが狭い日になるのでは?という考え。
これに「場所が悪いのか?」という疑念も持ちながらの釣りとなるので、常に周りの状況を注意深く観察しながらアタマを働かせながら…という意外と忙しい釣りだけど、これがアタシのバス釣り。メチャ楽しいっすわ。
デンプシーでそのまま巻いていると何者かがかっさらっていきおった!!
コイよ。デカいからねキミ。
4キロくらい掛かってるドラグを出すサカナでも、MLクラスなのにノースフォークコンポジットのカスタムロッドは余裕で耐えてくれます。
フーフー言いながらコイをリリースして打ち直していく。
うーん、食う気があまりせんね。
本日はどうも音系に反応が悪いのもかもしれん。
と、そのままデンプシーを打っていくと…お、食った!!
うん、君だよね…
久しぶりにやるハイシーズンのバスは、たとえコイやナマズでも嬉しい。
アカメ相手にゃ本当に苦労させられてるからね。
これだけ簡単に相手してくれる君たちが尊いよ。
しかしバスは釣れんね。
どうも音系は違うのか?
バイトゾーンも狭そうな感じで、活性がメチャ高いのではないのかも…
ま、減水日だからこんなもんか…
と次なる手、ビルルイスのスタッターステップ4インチのラトルを抜いた仕様。
このルアー、見た目的に釣具屋さんでは確実にワゴンセール要員でしょう。
が、マジでヤバいのよ。ラトル抜いたら完全に化ける。
昔、友達ですご腕のトップウォーターマンである「広っちゃん」に旧吉水系水路でのある動きをするトップ系の威力を幾度となく見せつけられたことがあったんです。
それは「クイックターン系」のトップ。
ロッドアクションにより水面の狭い範囲でクイックにターンを繰り返すことができるルアー。
これが相当な威力を発揮するタイミングが頻繁にあるのです。
当時広っちゃんが使ってたのは、ある日本のハンドメイド系トップだったのですが、それをそのまま真似するのは流儀に反するため、自分なりに使えるモノを探していたら巡り合った品。
狭い範囲でかなりクイックなターンをかましてくれるイケてるルアーです。
水路の壁に当てたらテール一撃で折れる儚いヤツでもありますが…
このルアーを選択した意図は
トリプルインパクトとデンプシーテールが食わなかったことから、場所の良し悪しも考えつつ、音系が効いてる感じじゃなく、ただ巻きもあまり釣れん。
バイトゾーンからすぐに離れるモノには反応ない感じだから、狭い範囲でしつこく誘えるヤツって感じ。
これでアカンかったら、表層でもう少し餌っぽい動きを表現できるハンクルのK-0の高速トゥイッチ。
それでもダメなら場所が完全に悪い気もするので、クランクか、バズでとにかくスピード重視で探っていくか、スイムベイト入れるかだな~、と考えながら打っていくと、何のカバーもないわずかなシェイドになってる場所でゴボッと。バスか?
バスでした~。サイズは手で測ってすらない。40後半っす。
なんて尊いサカナなんだ…とか地味に感動しながら久しぶりのバスを愛でてリリース。
嬉しいな~と打っていくと次のバイトがあるも、巻きアワセが甘くてバレ。
なるほど、バイトが少々出たのは広大なストレッチの中でも100mくらいの間。
ここは今回「アリ」っぽいよねぇ。
他に反応ありそうなスポットはないかな~と歩きまくったけど…
ライギョ、ナマズ、コイは何本か追加したけど…
ってか本日はコイがやたらと高活性。
針折れてウゼーってなるから、80くらいの3本ほど釣った時点でコイを避けるようにw
で。朝の8時半くらいに雰囲気が変わり、バイトが遠くなった気がした。
その後も打ち続けたけど気温はぐんぐん上昇し、30℃くらいな感覚。
完全に秋っぽくなったら昼間でも食ってくれる時あったけど、この感じは夏を引きずっていて昼間はバイトが遠くなる日な感じなのかも。
アタシが水路系で釣りする時に休憩してる神社。
こういった「釣りしてなかったら訪れることはなかったであろう」ローカルスポットは大好きです。
休憩終えて打ち直してるとこれまた知り合いの「さとしん」さん登場。
このさとしんさんは旧吉野川水系で30年以上釣りされてる方で、毎年のように60に絡むサイズを陸から釣られてる凄腕の方。
久々なので長々と話をさせてもらってると、ジョーくん到着。
そしてオッサン3人でああだこうだと釣り談義をしてたらもうお昼…
さとしんさんと別れてジョーくんと2人で水路系を回っていきます。
が、やはり昼間はバイトが遠く、加えてバイトが出てくれそうなストレッチも今回は多くない感じ。
2人で釣りのことをアレコレ話しながら打っていくもなかなかで、とうとう時間は16時。
良いタイミングなので、本日バイトを取れてるストレッチに戻って打っていくと…
ジョーくんナイス、バズで一撃だったね~。いいサカナ★
今日はこの区間が正解の1つなのかもね。
続けて打っていくとまたまたジョーくん、グレイズのジョルトっぽいルアーでいいサイズのバスを食わすもバレ…こいつ珍しく食い直してきて、プロモ映像みたいな食い方してくれたね~
あの食い方はもしかしたら片目つぶれてるようなサカナだったのかしれんね~と2人でしみじみしながら打っていくもその後は出ずで、2人でいい加減歩いて5バイトくらい?と決して楽ではありませんでしたが、のんびりと楽しめた釣りとなりました。
感覚的に今回釣れたスポットでは、狭い範囲で誘えるルアーで強すぎない感じが良かったイメージ。
昼間でもバイト出たならもう少し詰めることができたと思うし、表層より下で食う場所とかやり方を見つけることができていたらもう少し数は稼げたかもしれませんけど、減水日だったしこんなもんでしょう。
ちなみにこの後もジョーくんとは3時間くらい喋り倒したというオチ。
こうやって釣りのことで喉が痛くなるくらいおしゃべりができる知り合いがいるというのは幸せなことです。
釣果はショボかったですが、童心に帰ることができたような釣りは本当に充実したもので、できるならこういった釣りが未来でも変わることなく楽しめますようにと…
さて、次はアカメっすわ。
充電はバッチリできたので気合入れて行ってきます。