今春はバスを早く切り上げて、お隣の土佐の国にまで謎のサカナを狙う釣りを開始、今のところ結構な頻度で休日のたびに通うこととなっています。
というのも、今春アタシがお邪魔している土佐のフィールドでは少ないながらもサカナからのコンタクトが得られており、このタイミングで通うことにより何か得られるものがあるのでは?という考え。
その甲斐あってか、今春の4月~5月の釣果は9本と、得られた総バイト数である30~40バイトと比べたらしれてますが、自分的には過去最高の本数を上げることができています。
何故このサカナは難しいのか?
とにかく毎度毎度本当に苦労させられてるアカメ。
このサカナが何故ここまで釣るのが難しいのかが何となく、ほんの少しだけ解ってきたというか、仮説が立てられるようになってきました。
まず第一、釣れるタイミングがあまり一定ではない。
例えば海のサカナって、満潮からの引きがまとめやすいとかあるじゃないですか。
このサカナはそうとも限らない。
状況によっては、上げでも食うし下げでも食う満潮上げ止まりでも食うし、ド干潮の水深40センチでも食ってくる。
夜じゃないと食わんのか?と言われたら、アタシの今春の釣果は全て明るいタイミング。
通わせてもらってるフィールドでのセンセーである藤四郎さんとのお話でも、この辺の理解は共通しており、おそらく汽水~沿岸域では「ほぼ敵なし」な生態ゆえ、生活様式に幅があるのではないのか?という感じです。
そんな中でも自分なりの探し方
はい。このサカナに限らず、今までの経験で海のフィッシュイーターを効率的に探す方法として「ベイトフィッシュを追っていく」というやり方が、アカメにも確実に通用します。
残念ながらこの方法は、目に見えやすい表層付近のベイトフィッシュのみが対象となってしまうのですが、贅沢なんて言ってられません。
今春のアタシの釣りは、おそらくですが確実に「イナッコ」に左右されるものでした。
長い間続いた沈黙でも、イナが騒ぎだしたら一気に食ってくるということも何度もありました。
おそらくはイナ以外でも食われてるベイトフィッシュはいると思いますが、汽水域、陸からの釣りという条件を鑑みた上で、今時期のイナは追いかけやすい存在だったかと思います。
あと、今春に確信したことは「マッチザベイト」
やはりアカメも海のサカナで、この辺はバスとは違ってマッチザベイトは確実に意識しないとアカンと解りました。アタシはね。
コレは何年もトクシマで試してた時から感じてたんですが、例えばイワシに着いてる時に大きめのS字入れても全く食わんのよ。
トクシマでは、ビッグベイト系に反応するのは確実にボラを意識してるっぽい時。
今回もそこら辺をいい加減試しました。
確実に食いそうなスポット、タイミングでビッグベイトを入れて無反応。もちろん確実に食わせる気でアプローチね。
次、ジャークベイト入れたら即座にドカン。
トップウォーターも試したけど、食う食わないがかなりハッキリしてましたね。
トップ入れて無でもジャークベイト入れたら…ってのも何度かありました。
マッチザベイトは自分の中ではかなり重要な要素になっています。
まぁ、マッチザベイトって言っても、人によってどこまで「マッチ」させるのかは差があるじゃないですか。
人によってはボリューム感だったり、カラーだったり…
アタシのマッチザベイトというのは、基本的にある程度のサイズ感と、タナとサカナが反応してそうなアクションですかね…
今春の立役者
間違いなくジャークベイト、ニシネルアーワークスさんのエリー115シリーズです。
元々は北アメリカのレイクエリーのスモールマウスバスをメインターゲットに開発されたルアーですが、まぁこのルアーが自分の中では鬼ハマりでした。
ま、他のジャークベイトほぼ投げとらんけどな。
っていうのも、アタシのこの釣りは何時間にも渡って歩きまくって投げまくるスタイルなので、少しでも使ってるルアーにストレスや疑念が湧いたら、すぐにメンタル崩壊するような釣りなのよ。
この釣りは「釣れないかも…」と思うよりも「もう少し…あそこまで歩いて投げてみよう」と思えるメンタルが大切なのです。
そう思えなくなった瞬間に釣れなくなる、歩いた歩数と釣果がほぼ比例するような釣りなのです。
だから、少しの違和感がやる気に直結するために、ルアー(だけじゃないけど)は信頼しきれるモノを使いたいってのが本音っす。
5月初旬の夕マヅメに食わせた85クラス。エリー115 SDが小さく見える。
メインラインはPE4号、ナイロンリーダー60ポンド。これに絡み止めパイプを30センチほど被せて、スナップとリーダーの結束部に被せたデコイのロングアイガードに突っ込んで半固定。
フックは純正のイチカワの#5の3発で行くのは流石に無謀なので、フロントはがまのふかせスルルー18号、リアがヤマシタの引縄13号をそれぞれアシストフックスタイルにしています。
シングルフックは掛からん?って思われるかもですが、簡単ではない技術が必要で、少しでもタナやスピードを外したら掛かりにくいので、その辺のアプローチも考える必要があります。
ちゃんとメリットはあるので、その辺をどこでバランスさせるかですね。
絡み止めパイプは絶対です
この画像は絡み止めパイプでして、釣れたサイズは60くらいと思うんですけどね、つけられた歯傷です。
アタシの今までの釣果は本当にしれてますし、今春も80クラスまでしか釣れてないくらいなのに書いちゃいますが、このサカナ、食う時はバイトが集中することも少なくないです。
食わん時は一切食わんのに、食い始めたら何バイトもあるっていうイメージ。
だからそのタイミングで何本抜けるかが釣果に関わってくると思ってるんですが、例えばそのタイミングでバイトがあって掛けられず、リーダー見てみると歯でズリズリ…
1本釣れてから見たリーダーは傷だらけ…
その短い時合いでバイトがあったり1本釣るたびにリーダー組み直すの?ってのがあるんです。
アタシのジャークベイト用のライトタックルは、前述したとおりリーダー60ポンド。
普通のサカナが相手なら、ブリでも余裕で獲れる太さの糸で、陸からのライトタックルとはいえドラグは5キロが基本。
歯で傷ついたナイロンリーダー60ポンドに5キロのドラグを長時間耐えられる強さは…です。
これは先日なぜか食ってきたデカいハマチ。80センチ6キロくらい?
タックルはグラップラー300番にPE5号ナイロンリーダー100ポンド、ドラグ7キロくらいでしたけど、こんなのドラグ1ミリも出んかったからね。
こっちはデカいアカメ来たと思ってファイトしてるから本気よ。
全然引かんな~と思いながら寄ってきたら青いの。サカナにはゴメンだけどかなりガックリ来た…
前述の藤四郎さんいわく、川に入ってきたハマチメジロブリは引かないらしいですが、フツーの川に生息してるサカナなら一瞬で岸に上げるようなドラグを掛けてるタックルを使ってるので、たとえ強いラインとリーダーでも傷の発生には気を付けた方がいいと思うんです。
例え絡み止めパイプを被せた極太ラインシステムによって食わせられるサカナの数が減ったとしても、それよりも優先させたいことがあるってことです。
そして、ここまでジャークベイトが効くのなら仕方ないな…と、今まで暫定で使ってた15クラド200HGから24スコーピオンMD201XGに新調(ハンドルノブはスタコンにしてます)。
アタシ右利きなので、ジャークベイトの操作を楽にするのと、フッキング率を上げていきたいとの理由です。
このリール、キャストがかなり楽で、今までは一生懸命にロッドの振る速度上げて飛距離を稼いでいたのが、このリールはゆっくり振っても十分に飛んでくれます。
ドラグもスムーズに5キロ以上は効いてそうで、アカメのライトタックル用リールとしてはかなりいいのでは?と。
もしかしたら24スコーピオンMDの左ハンドルで市販後アカメ最速記録はアタシかもw
5月の16日にリール到着して17日にアカメ釣ったみたいな感じだったからね。
ま、そんなこんなで今春は苦労しながらもどうにかサカナの顔は見えており、この調子でもっとこのサカナへの知識を積み上げていきたいなぁと。
まだまだ精進します…